SOAR 不動産契約書 転記自動化

抽出結果レポート

転記カバレッジ分析 ・ 不動産契約書 転記自動化 ・ 第3弾(最終)

転記元データは、どれだけ転記できたか 評価軸:転記元③「重要事項説明書他(千葉市中央区都町)」のデータが、自社様式「16-1 一般仲介用/土地建物」にどれだけ紐付けられたか(=ソース基準のカバレッジ)

作成日 2026-07-14 対象 転記元③ 千葉市中央区都町(戸建・重説一式)

結論:ほぼ100%。③は自社様式16-1と“同一様式”の記入済み重説で、実質そのままコピーできる

③はマーケティング用の概要書ではなく、記入済みの「重要事項説明書+売買契約書+付帯設備表」一式。しかもその様式は自社様式16-1と同じ全日標準様式でした。重説だけで約200箇所、契約書で30項目のデータが記入されており、同じ様式なので1項目ずつが1対1でそのまま転記できます(実質100%)。目白(46%)・鬼怒川(91%)と続いた転記率は、③で最大になりました。

≒100%
16-1へ1対1でそのまま転記
同一様式のため、記入済みデータは全項目に転記先がある。作業は実質コピー。
3ファイルの転記率
46%
目白
概要のみ
91%
鬼怒川
概要+登記
≒100%
千葉都町
重説そのもの

01③に記入されていた実データ(すべて16-1へ転記可)

記入済みの重説・契約書から抽出した主要データです。カテゴリ単位で示していますが、いずれも16-1の対応欄にそのまま入ります。

約200箇所
重説の記入データ
(106新規+98チェック等)
30項目
売買契約書の記入データ
記入済
付帯設備表
1対1
同一様式のため
そのまま対応

主要データ抜粋

カテゴリ記入されていた内容結果
当事者・取引
取引態様売買/媒介転記OK
売主亡 溝口勝彦 遺言執行者 弁護士 今井丈雄(今井法律事務所)転記OK
買主株式会社TSインターナショナル転記OK
宅建業者・宅建士SOAR不動産研究所/前野翔太郎(登録 大阪 第095339号)転記OK
物件の表示
土地千葉市中央区都町一丁目54番11/宅地/322.58㎡/実測322.58㎡(換地図 平成14年4月8日付)転記OK
建物家屋番号54番11/居宅/鉄骨造亜鉛メッキ鋼板葺2階建/1階136.07・2階139.12・計275.19㎡/平成6年9月新築(物置も売買対象)転記OK
登記・権利
所有者(甲区)溝口勝彦(千葉市中央区都町一丁目54番12号)令和7年8月1日現在転記OK
法令上の制限
用途・高度地区第二種高度地区(20m)ほか転記OK
建ぺい率/容積率60%/200%転記OK
その他条例千葉市建築基準法施行細則・都市景観条例・都市再生特措法(居住誘導区域内)転記OK
道路・ライフライン・調査
接道北側/幅員・接道長17.78m(道路台帳・換地図参照)転記OK
供給施設水道 口径150→25mm/下水道/都市ガス/排水転記OK
建築確認・ハザード建築確認 平成6年5月26日 第340号/浸水想定区域外転記OK
売買条件・特約・添付
売買代金31,000,000円(土地20,181,000+建物10,819,000/消費税0)転記OK
引渡日・違約金・清算令和7年1月1日/違約金20%/公租公課 引渡日で日割り清算転記OK
特約現状有姿・境界非明示・契約不適合免責・残置物・印紙負担 等(複数行)転記OK
添付書類一覧全部事項証明・公図・換地処分通知・建物図面・固定資産税証明・道路台帳・水道/下水/ガス埋設図・建築計画概要書 ほか転記OK

02総括:3ファイルで見えた「転記率を決める要因」

同じ自社様式16-1に対しても、転記率は①元資料の種類②案件の形態で大きく変わりました。3件はこの関係を綺麗に示しています。

転記元資料の種類案件形態登記情報転記率
① 目白パークM602物件概要(販売用)区分所有1戸なし46%
② 鬼怒川1棟マンション物件概要+登記・評価額1棟(土地建物)あり91%
③ 千葉市中央区都町重要事項説明書(同一様式)戸建(土地建物)あり≒100%
要点:①元資料が「重説など法定書類」に近いほど、②案件が「土地建物型」で16-1と形態が合うほど、転記率は上がります。逆に「販売用概要のみ+区分所有」だと、様式の受け皿不足で転記率が落ちます(データが悪いわけではない)。

03③で唯一気をつける点(データではなく“様式の版”の問題)

注意点内容対応
テンプレの版ずれ③は付帯設備表の「特定保守製品」説明文が新しい版。重説の法令名も「マンションの建替え等の円滑化法」に更新済み(16-1は旧表記)自社16-1を最新版に更新するか、版差を許容するか決める
複数行の特約ブロック特約・容認事項が長文(十数項目)。改行・■箇条書きを保ったまま移す必要セル内改行を保持する転記ロジックにする
チェックボックス(■/□)法令制限・道路などは値ではなく■印で表現(98箇所)■/□の状態も転記対象に含める
物件状況等報告書(告知書)③では未記入(添付なし)告知書は売主ヒアリングで別途取得(転記元に無い)

04推奨事項・自動化設計の指針(3件を踏まえて)

元資料を「種類」で振り分ける入口を作る重説(同一様式)=ほぼコピー、概要+登記=高精度、概要のみ=物件表示中心。入口で資料タイプを判定し、転記ロジックを切り替えるのが最も効く。
“同一様式コピー”を最初の自動化ターゲットにする③のように全日標準様式どうしなら、セル対応表で高精度に自動転記できる。まずここを固めれば、投資対効果が最も高い。
案件形態で転記先様式を用意(区分所有用/土地建物用)目白(区分1戸)だけ様式ミスマッチだった。区分所有用フォーマットを追加すれば、概要系でも受け皿不足が解消する。
様式のバージョンを統一・管理する③で版ずれが見つかった。自社16-1を最新版に揃え、テンプレ更新の運用ルールを決めておくと、転記後の手直しが減る。
次のステップ案:3件の検証結果を踏まえ、「①資料タイプ判定 → ②セル対応表(辞書)による自動転記 → ③版差・特約・チェックボックスの処理」という試作(PoC)の設計に進めます。まずは③タイプ(同一様式コピー)の自動転記から着手するのが最短です。